田代島のこと。

猫好きなら一度は行ってみたい田代島。猫島といわれるこの島は、宮城県石巻市に属する3.14㎢の小さな小さな島。この島には人の生活の中に当然のごとく猫がいる。それは決して猫の楽園ではなく「共存」なのだ。それが田代島。そんな田代島のことを「俺なり」の目線でボチボチと書こうと思う。
また、ここへはどうやって行くの?泊まるところはあるの?お昼はどうするの?公衆トイレはあるの?たれ耳ジャックはどこで会えるの?などなど、いろいろと聞かれることが多い。簡単に言うと、この島には船で渡るが天候によっては欠航便が出ることもある。昼食をとるところも以前よりは増えたが少なく、公衆トイレもポイントを押さえないと大変。たれ耳ジャックや猫太郎はもういない。となる。が、その辺りをもう少しだけ丁寧にね。

【アクセス編】
今回のロケは2017年3月4日〜6日の2泊3日。これをもとに「どうやって行くの?」に答えてみよう。
私の住んでいるところは宇都宮。ここから始発の新幹線に乗っても朝イチで島に渡るフェリーには乗れない。もし、朝イチのフェリーに乗るのなら、車で乗船時間に間に合うように来るか、石巻近辺に前泊するしかない。これは都内でも同じ条件だ。ちなみに網地島ライン石巻発着所には台数に限りがあるが無料駐車場がある。
一度だけ利用したことがあるが、その時は渡航前日夜に石巻へ入り、網地島ラインの無料駐車場へ移動して車中泊をした。ただし、夜は冷えるので夏場に限る。その際は虫よけは必須だね。

宇都宮7:19→仙台8:41
(JR新幹線やまびこ201号)
そんなわけで眠い目を擦りながら宇都宮7時19分発の新幹線に乗り込んだ。仙台で仙石東北ラインの乗り換え石巻まで行くのだが、いつも仙台での乗り継ぎには少々余裕を見ている。それは仙台駅で牛タン弁当を買うため。せっかく仙台を通るのだから特に肉食人種は牛タンは補給しておかないといけない。

仙台9:24→石巻10:24
(仙石東北ライン特別快速)

仙台から石巻までは9時24分発仙石東北ラインで移動。所要時間は52分※。JR仙石線だと1時間26分※だからこの差はとても大きい(※時間帯によって所要時間は異なる)。電車で長い時間を揺られるのも旅気分を味わえていいのだが、腰痛持ちのオジさんにはちとキツイんだ。

●石巻駅→網地島ライン石巻発着所
(タクシー)

石巻から網地島ラインのフェリー発着所までは約2km。路線バスを利用する方もいれば歩く方もいる。私の場合、機材など諸々に荷物が多いのでタクシーを利用してしまう。1000円ちょっとで行けるので大変助かる。ちなみに歩くと20分〜30分。

網地島ライン石巻発着所→田代島仁斗田港
(マーメイド号)

田代島へ渡るには網地島ライン石巻発着所よりフェリーに乗る。乗船料金は仁斗田港まで往復2460円(往復券の場合、有効期限は発効日より7日間)。フェリーは9:00、12:00、15:30の1日3便。
種類は9:00、15:30発のブルーライナー号と12:00発のマーメイド号の2種類。この違いは大きさとスピード。今回乗船したマーメード号は車載も可能な定員212名のカーフェリーで所要時間は64分。ちなみにブルーライナー号は定員220名で車載ないが所要時間は46分と早い。

冬場から春先までの季節風が吹く時期は海が荒れ、特に大型のマーメイド号は波に乗って走るタイプなので、激しく揺れることがある。私も一度ひどい目にあってからは酔い止めを欠かさず服用している。ちなみにブルーライナー号は波を切って走るタイプなので揺れも少なく、所要時間も短いので快適かも。
初めて乗る観光の方は、景色が良いからと言って2Fの一番前に座ろうとするが、島民の方を見ると長年の経験から揺れの少ない1Fの船の中央寄りを選び出航前から横になって寝ている(混雑時は横にはなれないが)。酔う不安を考えるとこれが一番正解かもしれない。もし吐き気を催した場合は備え付けの黒いビニール袋を使い、降りる際に外にある所定のゴミ箱に入れるよう指示がある。できればお世話になりたくないもんだ。

そしてこの季節風が吹く時期、台風シーズンなどは、天候(主に風の影響)により欠航便が出る場合もある。運行中止基準は、風速15m/s以上、波高1.0m以上、視程500m以下とあるが、最終判断はその便の船長が下すらしい。スケジュールを立てる際は天気とよく相談し、特に風の情報は必ずチェックした方が良い。また網地島ラインのサイトで運行状況も確認できる。

田代島には2つの港があるが、2017年3月現在、大泊港には「大泊港災害復旧工事(2016年11月26日~2017年7月末日まで予定)」のためフェリーは入港しない。さて、大泊に行きたい方はどうするのか?大丈夫、仁斗田港から送迎車が出ている。ちなみに送迎をしてくれるのはフェリーの「綱取り」をしている石川さんという大きい人(笑)強面だけれどとてもいいヤツで私の飲み友達でもあったりする。

アクセスはこんな感じ。わかっていただけたでしょうか?

さて、そんな田代島のことコラムを書いています。
下記サイトを見てくださいね。

【PETomorrow(小学館)】
【ニャン生いろいろ田代島】
・玉無し部長とミミ。
・猫島に住む猫アレルギーの男とスジコ。
・猫太郎の子孫たち。